05. GNDフィルター

GNDフィルターはフィルターの半分だけNDフィルターになっていて反対側は透明ガラスになっているフィルターです。例えば、「夜景と花火」「ライトアップされた建物と花火」「夜空の花火と水面に映る花火」などを撮影するときに使用します。

GNDは丸型と角型がありますが花火の撮影では角形をおススメします。角形の良い点はフィルターを上下にずらしてND部分を好みの位置で止めることができます。時にはレンズ全面をNDで覆うこともできますし、NDが必要なければ透明ガラスで覆うこともできます。

NDフィルターにはソフトとハードがあります。ソフトはND部分と透明ガラスの境界線が滑らかなグラデーションなっています。ハードは境界線がハッキリしています。私はハードを好んで使用しています。

ISO100, f/8, 3.9秒, WB 2940k, 三脚・レリーズ使用, フィルター:GND8 /水面に映った花火を撮るためにGND8フィルターハードタイプを使用した。花火にNDフィルターが掛るように設置した。水面はNDフィルターは掛っていない。

GNDフィルター

フォトグラファーからのフィードバックを反映させた、理想的なグラデーション
GNDフィルター は、風景写真家のために特別に設計されました。Nano IR コーティングを施された高品質な光学ガラス製のフィルターは、キズや汚れ・色かぶりのない優れた描写をもたらします。

06. NiSiの角形フィルターシステム

NiSiの角形フィルター用ホルダーはアルミ製でシッカリした造りです。3年程度使用していますが今のところガタつくことがありません。
ホルダーとフィルターの隙間は狭く外灯の光が入ってしまった経験がありません。隙間から光が入らない様に上手く考えられて造られています。

レンズ専用ホルダー

OLYMPUS 7-14mmF2.8PROのレンズ専用のホルダーを装着した様子

最近、各カメラメーカーやレンズ専門メーカーから超広角レンズが次々発売されています。超広角レンズはレンズの先端が大きく出ているため丸型フィルターが付けられません。しかし、NiSiでは各レンズに合った専用ホルダーが販売されています。

NiSiのフィルターガラスの性能

歪みが無く平面性は抜群です。撥水と汚れが付きにくいコーティングがされています。ガラス表面を触れば指紋は付きますが拭けば直ぐに取れます。色が偏ることが無く安心して使用できています。

フィルターを使用した感想

花火の撮影では超広角レンズ、NiSi専用ホルダー、NiSi 150mm×170mmGND8フィルターハードタイプの組み合わせで撮影することが多々あります。一般的な丸型フィルターに比べれば角型フィルターはかなりの大きさになります。カバンの中では存在が大きく嵩張ります。レンズ装着時には手袋をして慎重に装着するようになりました。花火終了後は会場は暗いので慎重に片づけなければなりません。角形フィルターは高価だし手間が掛ります。
しかし、NiSiのフィルターのおかげで撮れた花火の写真が沢山あります。私にとってNiSiのフィルターは欠かせないアイテムになりました。本気で花火の撮影をしたいのであればNiSiのフィルターをおススメします。

07. マナーを守って撮影する

三脚の使用によるトラブルが徐々に増えてきています。撮影場所を確保するためにトラブルになったり、
三脚を立てる時や畳むときに周囲の人にぶつけてしまったり、
高く立てて後ろのお客さんの邪魔をしたり、
そんな影響で「三脚使用禁止」になってしまった花火会場が出てきています。とても残念な事です。私は大混雑する会場では座って三脚を低くして撮影しています。三脚の扱いには充分に気を使って下さい。

ゴミの処理にも注意をして下さい。ゴミを持ち帰る場合には自宅まで待ち帰りましょう。町の電信柱に捨てたり、駅やコンビニのゴミ箱に大量に捨てられている事が多々
あります。一般的な花火会場にはゴミ集積場があるはずです。自宅まで持って帰るのが面倒ならばせめてゴミ集積場に捨てて下さい。
綺麗な花火を上げてくれた町を愛して欲しいです。

ISO100、f/13、20秒、WB2970、三脚・レリーズ使用、使用フィルター: ND4

NDフィルター

風景写真家のために特別に設計された、Nano IR コーティングを施した高品質な光学ガラス製のフィルターは、キズや汚れ・色かぶりのない優れた描写をもたらします。
NDフィルターを使用し絞り込んだ状態で撮影する際、赤外線の影響による色かぶりが問題となることがあります。NiSiのフィルターは、IRコーティングにより赤外線をカットし色かぶりを解消、自然な色合いを再現します。