文・写真:池田 昌広

GNDフィルターの中に、「リバースGND4」というフィルターがあります。グラデーションが上に向かって薄くなる、通常のグラデーションとは逆で、さらにND4という濃度の薄いフィルター。このフィルターを活用して、部分的露出を細かく調整する方法をご紹介します。

CPL、ソフトGND8、リバースGND4を重ねて使用

この作例では、ソフトGND8と、リバースGND4を下記のような位置で重ねて使用しています。

特に、作例のように、真ん中に帯状に明るい部分があるようなケースで効果的です。
単体で使うのであれば、日の出前の東の空、日の入後の西の空など、画面真ん中部分が帯状に明るいけれども、それほどコントラストが高くない、というようなときに効果的に使えます。
また、花火で前景をいれるときなども、GND8では暗くなりすぎるので、GND4は有効だと思います。

リバースグラデーションGND4

ハードグラデーションと似ていますが、フィルターの中央付近が一番暗くなります。太陽などの光源が水平線の上に来た場合などに使用すると、一番明るい部分を効果的に減光してくれます